志を持って生きるとは、今を生き切ること②

おはようございます。
努力、感謝、笑顔、僕らは今から上り坂!
GIVE AND GIVE ミナジョーです。

ここでは、あなたが夢を叶える為の手助けになる記事を紹介していきます。  

あすか会議2018のセッション「すべては導かれている - 逆境を越え、人生を拓く5つの覚悟」の内容を書き起こした記事を紹介します。

そして9日目、ようやくその寺の禅師に接見できる時がやってきました。「ああ、禅師に話を聞いて頂きたい」と思い続けた日々の9日目です。

夜、その禅寺の長い廊下を渡って、禅師と一対一の対座になりました。
禅師の前に座ると、聞かれました。「どうなさった」。その瞬間、堰を切ったように、語りました。

自分が死に至る病に罹ったこと。医者から診断を受け、治る見込みがないことを告げられたこと。誰も救ってくれないどん底の中でこの寺へやってきたこと。そうしたことを、切々と語りました。

そして、禅師の言葉を待つ一瞬。さぞや、深く勇気づけられる言葉が聞けるのではないかと思い、固唾を飲んで言葉を待ちました。しかし、禅師が言われた言葉は、一瞬、耳を疑うものでした。

「ああ、そうか。医者が見放したか。そうか。もう、命は長くないか・・・」「はい・・・」
すると、何と言われたか。

「そうか、命は長くないか。だがな、一つだけ言っておく。人間、死ぬまで、命はあるんだよ!」

一瞬、何を言われたのかと思いました。当たり前のことを言われたような気がしたからです。しかし、禅師は、その後、もう一つ大切なことを言われ、それで接見は終わりました。

長い廊下を歩いて戻りながら、「いま、何を言われたんだ・・・」と考えました。しかし、それは、どん底にいる人間の強さだったのでしょう。そこで、突如、気がついたのです。

「そうだ、人間、死ぬまで命はある! その通りだ!」と。
けれども、自分はもう死んでいた。心が死んでいた。振り返れば、その日まで何ヶ月、心は、いつも、二つの思いで占められていた。

「ああ、どうしてこんな病気になってしまったのか。もっと、健康に気を遣っていれば良かった。なぜ、こんな病気になってしまったのか。自分は、何と運が悪いのか・・・」。そんな風に、過去を悔いることに、延々と時間を使い、心のエネルギーを使っていました。

そうでなければ、「ああ、この病気で、どうなってしまうのか。どこかに助けてくれる医者はいないのか。いや、それは無理か。これから、どうなってしまうのか・・・」と。

そんな風に、未来を憂うことに、延々と時間を使い、心のエネルギーを使っていました。
そのことに気がついたとき、先ほど、禅師が続けて言われた言葉が、心に甦り、腹に響いてきたのです。禅師は、何と言われたか。 

「過去はない。未来もない。あるのは、永遠に続く、今だけだ。今を生きろ!今を生き切れ!」。


禅師の語ったその言葉が、心の奥底から甦ってきたのです。そして、そのとき、「そうだ! その通りだ!」と、何かを掴んだのです。禅師の「今を生き切れ!」という言葉が心に鳴り響く中で、私は、大切な何かを掴ませて頂いたのです。

そして、その瞬間、私は病を「超えた」のです。もちろん、その一瞬で病が治ったわけではありません。病気の症状そのものは、それから10年、続きました。しかし、その瞬間に、私は、病を「超えた」のです。なぜなら、そのとき、私は、こう腹を括ったからです。

「ああ、明日(あす)死のうが、明後日(あさって)死のうが、構わん! ただ、この病に対する恐怖のために、今日というかけがえの無い一日を無駄にすることは、絶対にしない! この病に対する後悔のために、今日というかけがえの無い一日を無駄にすることは、絶対にしない! たとえ明日、人生が終わりになるとしても、今日という一日は、絶対に悔いの無い生き方をしよう! 今日という一日を、大切に大切に、精一杯生きよう!」

そう、腹を括ったのです。そう、覚悟を定めたのです。そして、35年前のその日から、私は、その生き方を続けてきました。その結果、いま、皆さんの目の前にいるように、35年、生かして頂いたのです。本当に有り難いことです
しかし、天の配剤とは不思議です。「今を生き切る」という覚悟で生きてきた結果は、ただ35年、命を長らえさせて頂いただけではなかった。

それ以上に、不思議なことが起こったのです。日々、「今を生き切る」という生き方を続けていると、自分の中から、何かの可能性が花開き始めたのです。

例えば「直観力」。物事に対する直観的判断が鋭くなったのです。また、例えば「運気」。なぜか、人生において運気を引き寄せるようになったのです。

それがなぜなのか、私には科学的に説明できません。ただ、現実の問題として、不思議なほどの直観力や運気が与えられたのです。

それは決して、私という人間が何か特殊な能力や才能を持った人間だったからではありません。この会場にいらっしゃる皆さん、どなたも、これから申し上げる「五つの覚悟」を定めて修行をされれば、人生において、不思議なほどの何かが与えられます。

もし皆さんが、病があるかないかに関係なく、「今日という一日しかない。今日という、かけがえの無い一日を、精一杯、生き切ろう」という生き方をされたら、必ず、皆さんの中から、眠っていた可能性が大きく開花していきます。

では、そうした生き方をするために大切なものは、何か。
「志」です。世の中のために、多くの人々の幸せのために、自分の人生を通じて、何か良きことを成し遂げたいという「志」。その「志」を深く心に抱いて生きるとき、我々の人智を越えたことが起こります。

例えば、このグロービスというビジネススクールの創業者の堀さん。もちろん、素晴らしい才能を持ち、人並外れた努力をされている。そして、見事な人柄もお持ちです。ただ、それだけでは、決して、これほどのことが展開することはない。なぜ、堀さんの周りに、これほどの多くの方々が集まり、素晴らしい活動が生まれてくるのか。

それは、何年も前に書かれた一冊の本ではないですか。『吾人の任務』。この本からは、「自分の人生、この志のために捧げる!」という覚悟が伝わってきます。その深い志があるから、一人の人間の人智を超えた世界が生まれてくるのです。

皆さんが、このビジネススクールで学ばれるのであれば、何よりも、この「志を抱いて生きる」という、その一点をこそ学ばれるべきでしょう。皆さんが深い志を抱かれるならば、必ず、「大いなる何か」に導かれます。そして、皆さんの想像を超えたことが起こります。

では、「志を抱いて生きる」とは何か。それは、単に「未来に実現する理想を心に抱いて生きる」ことではありません。「志を抱いて生きる」ことの本当の意味は、「今日という一日を、精一杯、全力を尽くして生き切る」という意味です。

もし、皆さんが、その生き方をされるならば、不思議なことが起こります。なぜか、必要なタイミングで、素晴らしい人と巡り会う。なぜか、必要なときに、素晴らしい仲間が集まってくれる。なぜか、見事なタイミングで、有り難い縁が生まれる。そうしたことが起こります。
それが、我々の人生の真実です。

続きます。

0コメント

  • 1000 / 1000