おはようございます。
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GIVE AND GIVE ミナジョーです。
ここでは、あなたが夢を叶える為の手助けになる記事を紹介していきます。
突然ですが問題です。
あなたは知り合いからリンゴを5つもらいました。
1人では食べきれないので友人に1つあげました。
リンゴはいくつになったでしょうか。
答えは4つ。小学1年生でも解ける問題ですね。
ですが、答えは6つだという人がいます。
「リンゴをあげた友だちが後日お返しをくれるから5-1じゃなくて5+1だ」というのです。
ギブアンドギブという言葉があります。
どういう意味かといいますと、ギブアンドテイクは「与えて、そしてもらう」ということですが、ギブアンドギブは「与えて、そして与える」ということになり、ただ与えるだけです。
「このリンゴあげるから代わりに何かちょうだい」はギブアンドテイクですが、「このリンゴあげる」だけなのがギブアンドギブです。
受け取った人が喜ぶのを見て自分も喜ぶ。
与えると喜ぶからまた与える。
また喜ぶ、また与える。
これがギブアンドギブです。
「え、でもそれじゃあどんどん減ってくだけじゃない?」
確かにリンゴが5個あって1個あげて4個になって、もう1個あげて3個になって、…そのうちになくなってしまいます。
しかしもしあなたがリンゴをもらった人だったら、ただもらいっぱなしで何も思わないでしょうか?
もらってばかりだと悪いから代わりにこれをあげよう、と何かお返しをするのではないでしょうか。
ここにギブアンドギブが成り立つ仕組みがあります。
返報性というルールがギブアンドギブを可能にしています。
返報性とは
返報性とは「他人がこちらに何かを施したら、自分は似たような形でそのお返しをしなくてはならない」というルールです。
何かをしてもらったらお返しをする、という文化は世界中に浸透しており、社会学者のアルビン・グールドナーはすべての人間社会がこのルール(互恵性規範)を採用していると言っています。
私たちの先祖が狩猟のみの生活から農耕をするようになったころ、人間社会に役割分担が出来ました。
役割分担のおかげで、狩りが得意な者は狩りを、農耕が得意な者は農耕を、道具作りが得意な者は道具を、裁縫が得意なものは裁縫を、と自分の得意な労働力をそれぞれが提供し、代わりに必要なものを手に入れられるようになりました。
こうして自分にできない、あるいは苦手なことをしてもらったら、自分にできることを提供しなければならないという意識が芽生えました。
人間社会の進歩に必要なものが「受けた恩に必ず報いなければならない」という義務感です。
この考えが浸透しているから「何かを与えれば必ず何かを返してもらえる。だから自分のものを他人に与えても自分が困ることはない」と考えるようになり、援助、防衛、商売、組織などの制度が作られていきました。
そのため現代人には「何かをしてもらったら何かを返さなければならない」という意識が根付いています。
これが返報性です。
返報性とギブアンドギブ
ギブアンドギブで与えてばかりでは自分がすっからかんになってしまうのでないか、という心配がいらないことは返報性により説明できます。
しかも返報性の研究によると1与えた場合のお返しは1以上であることがわかっています。
この実験では、25セントのくじ付きチケットを売るときに、10セントのコカ・コーラをプレゼントした人と、何もプレゼントしていない人とでは、コーラをプレゼントした人からチケットを購入した枚数は、そうでない場合の2倍でした。
具体的にはコーラをプレゼントした人からの平均購入枚数は2枚=50セント分でした。
10セントのコーラをプレゼントすることで50セントのチケットを販売することができたのです。
このように返報性の法則から考えて、ギブアンドギブだと自分の分がなくなって困る、ということはないのです。
ギブアンドギブの気持ちで与えると、後で大きなテイクとなって返ってきます。
ギブアンドテイクは「これだけしてあげるんだから、その分返してね」の心がありますが、ギブアンドギブは見返りを期待せず与える一方です。
「ギブアンドギブでは自分の分がなくなるじゃないか」と思うかもしれませんが、人に与えることばかり考えていれば幸せになれます。
受け取った人はあなたを放っておかないからです。
自分が誰かに何かをしてもらったときにどのような気持ちになるか考えてみますと、「このまえあれをもらったからお返ししよう」という気持ちにならないでしょうか?
自分に何かしてくれた人の幸せを願う心は起きませんか?
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